MES(Micro Embeded System)は、もともとMS/DOS志向のH8/OSから発展したため、そのAPIは独自仕様となっています。

そのため、プログラミングの負担を軽減させるため、MES3.xではAPI標準化を目指すことにしました。

API標準化をさせることにより、Linuxとソースレベルでの互換性を実現します。

例えば、ネットワーク通信をするソケットプログラミングではPCとの通信をしますが、従来は、標準のソケットプログラミングとMES独自APIのプログラミングの2つが必要でしたが、MESのAPI標準化により、PC側でのソケットプログラミングで済むようになります。

しかしながら、従来のMESでのソフトウェア資産の蓄積もあるわけですので、従来とおりのMESの環境で、以下のように、従来のMESのユーザープログラムと標準化されたAPIでのユーザープログラムをアプリケーション単位で共存して動作させることができます。

それが Project Standard API となっています。

現状では、ソケットプログラミングを含めて基本的な部分の実装は完了しており、Linuxとのソースレベルの互換性を確認できています。

一番大きなメリットは、ライブラリ関数やシステムコールの仕様は、圧倒的に情報量が豊富なLinuxのドキュメントを参照できることです。