日本は、30年にわたる長期のデフレで低迷していましたが、ようやく、インフレに転じて、勝ち組大企業に限定されますが、賃金上昇と好景気に湧いています。

勝ち組以外は依然と収入低迷と不景気に取り残されていますが、日本全体から見ると賃金上昇と好景気のため、数値上は良好なインフレ循環よる経済成長が加速し始めており、日本の国際収支も世界で1、2位を争うほど、圧倒的な黒字となっています。

ただし、注意する点としては、実需面のサービス・貿易収支は依然と赤字に低迷しており、国内製造業空洞化・低迷による国産品の魅力低下と海外輸入品増加による国力衰退と円安がトレンドとなっています。

従って、現在は、海外でビジネスを展開している企業のみが、海外で設備投資と事業展開をして、それらの収益の分け前で好景気に湧いており、圧倒的な投資収支により国際収支の黒字に貢献しています。

このように活況を呈する海外経済の果実をピンハネしている勝ち組大企業は特に問題ありませんが、それ以外の圧倒的多数の勝ち組以外は、どうすればいいのでしょうか?

賃金低迷と国力衰退による円安とインフレのトレンドが改善する兆しはないので、長期的な日本円の通貨価値下落を覚悟しないといけないでしょう。

そのための防衛策としては、まず、海外の勝ち組大企業に投資して、それらの果実の分け前にあずかり、勝ち組に加わることです。

具体的には、オルカンやS&P500の投資信託に投資することであり、現状、NISAの投資先としてオルカンやS&P500が圧倒的シェアを誇っており、日本の国力の衰退が加速している現状では大正解であり、継続して投資したかたはその勝ち組の恩恵に預かっています。

そして、収益が見込める円キャリートレードで、米国国債や外貨預金で収益を得るのも正解でしょう。

金や銀などの貴金属資産はそれ自身が収益を生まないためデフレ下においては無意味でしたが、インフレと円安による通貨価値下落に対する資産防衛として貴金属の購入も有効です。

そのため、海外株式投資や円キャリートレード、貴金属購入をすることは、現在のトレンドから見て大正解なので、すぐに投資するかというと否です。

実際には、株式や為替、貴金属の価格レートは、「ダマシ」という悪魔が潜んでおり、実際にその悪魔によって多数の投資家が大損をして投資の世界からの退場を余儀なくされています。

「ダマシ」とは、テクニカル分析においてテクニカル指標(RSIやストキャスティクス、MACDなど)が買いサインや売りサインなどシグナルを発したものの、理論通りの動きとならず反対の動きをすることを言います。

そのため、理論上は円高になることはありえないですが、実は「ダマシ」による円高があるため、投資家を破滅に追いやる悪魔を逆に利用して、円高のタイミングを狙って外貨を爆買いする予定です。

低価格で高価値の外貨を購入できた時点で、内外金利差が高いうちに円キャリートレードで短期米国国債や外貨預金で収益をあげつつ、「ダマシ」による金や銀の価格暴落のタイミングを見計らって、資産の半数で貴金属を購入したり、「ダマシ」によるS&P500やオルカンの価格暴落のタイミングを見計らって、残りの半数の資産で海外株式を購入します。

本格的な「ダマシ」が狙っていてもなかなか来ないため相当な忍耐力を要しますが、あせらずに待つ予定です。

そうしている間にも確実に日本円の通貨資産が減少するため、なるべく利率が高い銀行の円定期預金や普通預金で通貨資産価値減少度合いを緩和します。

すでにあおぞら銀行とSBI住信に口座をもっているため、短期的に必要とする現金以外は、あおぞら銀行の上限300万の1.25%の1年定期預金、それ以外は、SBI住信の上限なしの0.8%定期預金に預けます。

短期に必要とする現金は、あおぞら銀行の上限100万円の0.5%普通預金、それ以外は、0.35%普通預金に預けておき、日々の日常生活で活用していきます。