自民党と中道改革連合に対しては、多くの批判や不満が噴出していますが、それにもかかわらず、この両者は支持率や選挙において圧倒的な強さを誇っています。

個人的な見解では、自民党と中道改革連合が主役であるうちは、両政党の政治家の熱い想いと理想とは裏腹に、官僚組織の意向である緊縮財政から逃れられないため、国力衰亡の進行は止められません。

しかし、選挙における自民党と中道改革連合の圧勝は、日本国民の民意であるため、国力衰亡の進行を受け入れなければなりません。

なぜ、自民党と中道改革連合がこんなに選挙に強いのかというと、具体的な政策を訴えるのではなく、抽象的で理念的な言葉を強く訴求することが理由です。

具体的な政策は一般国民にとっては分かりにくく、それよりも抽象的で理念的な言葉を強く訴求するほうが、一般国民の感情にささり共感することによる圧倒的で強い支持や投票につながるのです。

自民党の広報では、各小選挙区候補者による自民党の政策紹介では、高市総理が具体的な政策には一切触れずに「日本を強く豊かに!!」と強く訴求するのみです。

日本国民の全てが、「日本を強く豊かに」したいと思っているわけですから、当然のことながら、高市総理の「日本を強く豊かに!!」の強い訴えに共感し、大多数の日本国民は「日本を強く豊かに」したいと思って自民党に投票し、結果的に自民党の圧勝に至るわけです。

また、中道の斉藤・野田代表も「日本国民は分断せずにお互いに相互理解すべき」、「特定のイデオロギーや国家優先ではなく、個々の人間の幸福を優先すべき」、「格差による貧困の人々を取り残してはいけない」、「戦争はいけない、近隣諸国と仲良くし世界平和を追求すべき」、「国家を第一にするのではなく、国民の生活を優先すべき」という正論により、これまた、大多数の日本国民は共感し、自民党に次いで中道に投票し、結果的に野党において中道の圧勝に至るわけです。

両者は訴えている方向性は全く違うわけですが、自民であれ中道であれ具体的な政策展開は結果的に同じになるわけです。

上記のような手法は、抽象的で理念的な政策を訴えている政党に対して、非常に有効なわけです。

ところが、具体的な政策パッケージを自ら用意して訴えている政党の場合は、上記のようにはいかないわけで、政策実現の機会を得た場合、政府サイドでは、あらかじめ用意された政策を取り下げられ、政党の政策パッケージがねじ込まれるわけで、政府にとって非常に都合が悪く、一方、国民にとっては直接的な恩恵を得られるわけです。

実は国民民主党や参政党は具体的な政策パッケージを自ら用意して訴えていることは、国民全体にあまりよく知られておらず、どちらかというとスキャンダラスな報道やネガティブキャンペーンが展開されています。

まず、具体的な政策は、伝わりにくくなかなか国民全体に浸透しないのと、政府サイドに都合が悪いことからマスコミや業界団体を通した政府サイドのネガティブキャンペーンにより、支持率や投票が低迷し、議席も少ないままなのです。

国民民主党や参政党は具体的な政策パッケージは、国民にとって直接的な恩恵を得られますが、政府サイドにとって非常に都合が悪く、なんとしても全力で叩き潰したい不倶戴天の敵なのです。

例えば、国民民主党は一貫して「プラケットクリープ」、「ガソリン減税による雇用と需要喚起」と真摯に訴えても、日本国民全体に伝わらず議席も低迷しているわけでしたが、たまたま、与党過半数割れによるキャスティングボードにより、国民民主党の政策が実現した結果、ガソリン代が安くなったり、控除拡大による、幅広い層による減税効果で、国民の家計負担が軽減が実現しました。

参政党の安藤氏は「消費税一律減税によるインボイス廃止」、「消費税は消費に対する罰金」、「供給力強化のための積極財政」の具体的な政策パッケージを用意し、それらを真摯に訴えても、日本国民全体に伝わらず議席も低迷しています。

そのような政策パッケージが実現した場合、物価の上昇が伴いますが、それを上回る賃金上昇や減税効果により国民の家計が潤い、また、国力の衰退も歯止めがかかりますが、あらかじめ官僚が用意した政策ラインナップが破壊されるために、政府サイドにとって非常に都合が悪く、なんとしても全力で叩き潰したい不倶戴天の敵であり、現在のところ、政府サイドにより徹底的に叩き潰されているわけです。

国民民主党や参政党は支持率や議席も低迷していますが、政策パッケージを自ら用意しているため、上記の図のような誤魔化しが効かないため、国民にとっての便益が大きい一方、官僚にとっては非常に都合が悪く存在してはならない政党とみなしているわけです。