MES2.3コマンド操作マニュアル

  1. dumpコマンド
  2. メモリの内容を表示する。

    dump [w] 先頭メモリ番地

    使用例:dump 200000

    デフォルトでは、1バイト単位で128バイトの内容を表示する。
    もし、オプションで「w」を指定するとワードアクセスをして2バイト単位で表示をする。
    メモリ番地は、16進数で指定をする。

  3. setdataコマンド
  4. メモリデータの内容を更新する。

    setdata [w] メモリ番地 データ

    デフォルトでは、1バイト単位で内容を更新する。
    もし、オプションで「w」を指定するとワードアクセスをして2バイト単位で更新をする。
    メモリ番地とデータは、16進数で指定をする。

  5. dirコマンド
  6. 対象となるフォルダのファイル一覧を表示する。
    フォルダ指定を省略した場合は、カレントフォルダの一覧を表示する。

    dir [対象フォルダ]

  7. cdコマンド
  8. 作業フォルダを移動する。

    cd [対象フォルダ]

    使用例(USBメモリに移動):cd /spc0/

    使用例(RAMディスクに移動):cd /ram0/

    使用例(SDカードに移動):cd /mmc0/

  9. pwdコマンド
  10. 現在の作業フォルダを表示する。

    pwd

  11. zeromemコマンド
  12. メモリの内容を初期化する。

    zeromem 先頭メモリ番地 サイズ

    先頭メモリ番地とサイズは、16進数で指定をする。

  13. wipmコマンド
  14. 無線LANアダプタのパワーマネージメント機能を設定する。

    wipm ネットワークデバイス on

    使用例:wipm wi0 on

    無線LANアダプタの消費電力を劇的に削減するのでバッテリ駆動に有利だが、その分通信反応速度が低下する。

  15. ssidコマンド
  16. SSIDを設定する。

    ssid ネットワークデバイス SSID名称

    使用例:ssid wi0 AP

    使用例:ssid wa0 MYADHOC

    アドホックモードではifconfigでネットワークアダプタを有効にする前にSSIDを設定する必要がある。

  17. ifconfigコマンド
  18. ネットワークアダプタを有効/無効にしてIPアドレスを設定する。

    ifconfig ネットワークデバイス IPアドレス ネットマスク

    使用例:ifconfig ne0 192.168.0.1 255.255.255.0

    使用例:ifconfig ne0 192.168.0.1

    使用例:ifconfig ne0 down

    ネットワークデバイスとしては、NE2000ならば「ne0」、インフラモード無線LANならば「wi0」、アドホックモード無線LANならば「wa0」などとする。
    ネットワークデバイスの構成はマイコンボードにより異なる。
    ネットワークデバイスを無効にするには「down」を指定する。

  19. gatewayコマンド
  20. デフォルトゲートウェイを設定する。

    gateway IPアドレス

    使用例:gateway 192.168.0.240

  21. dnsコマンド
  22. ネームサーバを設定する。

    dns IPアドレス

    使用例:dns 192.168.0.241

  23. pingコマンド
  24. IPの接続テストを行う。

    ping IPアドレス

    使用例:ping 192.168.0.1

  25. mountコマンド
  26. SDカードのマウントと初期化を行う。

    mount デバイス名

    使用例:mount mmc0

  27. ejectコマンド
  28. SDカードの取り出しを行う。

    eject デバイス名

    使用例:eject mmc0

  29. formatコマンド
  30. EEPROM/ROMディスクの初期化を行う。

    format デバイス名

    使用例:format i2c0

    使用例:format rom0

  31. copyコマンド
  32. ファイルの複写を行う。

    copy 転送元ファイル名 転送先ファイル名

    使用例:copy /mmc0/text.txt text.txt

    転送先はフォルダ名のみの指定はできない。

  33. tftpコマンド
  34. ネットワーク間でファイルの複写を行う。

    tftp 転送先ファイル名 TFTPサーバ

    tftp - TFTPサーバ 転送元ファイル名

    使用例:tftp text.txt 192.168.1.1

    使用例:tftp - 192.168.1.1 text.txt

    TFTPサーバはIPアドレス、または、ドメイン名で指定する。

  35. tftptimeコマンド
  36. TFTPのタイムオーバー時間の設定。

    tftptime 秒数

    使用例:tftptime 10

    デフォルトでは10秒、無線LANのパワーマネージメント時は20-40秒程度がおすすめ。

  37. wepコマンド
  38. 無線LANの暗号化設定を行う。

    wep デバイス名 64/128 キー 共有キー文字列

    使用例1:wep wi0 64 1 abcde

    使用例2:wep wi0 128 4 abcdefghijklm

    ifconfig設定をするまえに設定すること。

  39. dfコマンド
  40. 利用可能なメディアの容量を表示する。

    使用例:df

  41. turboコマンド(SH7706専用)
  42. SH7706ボードのCPU速度(64MHz/128MHz)を設定する。

    使用例:turbo on

    使用例:turbo off

  43. dateコマンド
  44. 時刻を表示と設定をする。

    使用例:date

    2008年に設定:date -Y 8

    12月に設定:date -M 12

    20日に設定:date -D 20

    23時に設定:date -h 23

    50分に設定:date -m 50

    10秒に設定:date -s 10

  45. renameコマンド
  46. ファイル名を変更する。

    使用例:rename oldname newname

  47. バッチファイル実行
  48. あらかじめ、.bat という拡張子のバッチファイルを作成しておく。

  49. プログラム実行(1)
  50. プログラムを実行する。

    実行ファイル名 [引数........]

    実行ファイルの型式はリロケーション可能なELF型式となる。
    MESGCCパッケージを利用することにより、そのような実行ファイルを生成することができる。

  51. プログラム実行(2)
  52. マルチタスクでプログラムを実行する。

    実行ファイル名 [引数........] &

    実行ファイルの型式はリロケーション可能なELF型式となる。
    MESGCCパッケージを利用することにより、そのような実行ファイルを生成することができる。

  53. getssidコマンド
  54. このコマンドは使用禁止!! 使用した場合はアクセスポイントが確実に破壊される。
    ただし、廃棄処分寸前のアクセスポイントで実験する分にはかまわない。